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2006年01月26日

ライブドア事件と日本人の犯罪に対する性質

私はライブドアが嫌いですし、堀江氏も嫌いです。
ですが、彼はまだ犯罪者ではありません。
ただの容疑者です。
しかし、彼はもうライブドアからその地位をすべて抹消されてしまいました。そして世間も彼を犯罪者扱いです。
まだ有罪判決が出ていないというのに、日本の社会は彼に罰を与えています。これでは裁判が何のためにあるのか全く分かりません。裁判で有罪判決が出た後、彼を罰するべきなのです。法治国家が聞いて呆れます。今の日本は、疑われただけで有罪判決が言い渡される国なのです。

ですが、ライブドア側の彼に対する仕打ちも仕方が無いと言えば仕方がないことかもしれません。日本の裁判は判決が下されるまでに数年はかかります。その間、会社の最高責任者が不在というのはきついでしょうから。
では、ここで何が問題なのか。それは判決を出すのが遅すぎることです。なぜ遅すぎるのでしょうか?

シロウト頭で考えてみたところ、裁判では水掛け論がずっと続くことがあると考えられます。この水掛け論を裁判官がどこで終わらすことができるかで判決を短くできるのではないでしょうか。しかしこれは判断を誤ると冤罪を助長する可能性もあるので難しいです。

他に思いつくことは、法律が複雑すぎで、さらに解釈の仕方がいくらでもあるという曖昧さが原因ではないかと思います。
解釈の曖昧さについては適用範囲を広げようとすると曖昧さが強くなりますし、曖昧さを無くそうとすると逆に適用範囲が狭まり 法自体の意味が弱くなってしまいます。これもまたかなり難しい問題ですね。

法律の複雑さについては、条文一つを読んだだけでは意味が分からない作りになっているのが問題ではないでしょうか。ある法律をカバーするために他の法律が制定されているケースもあるようで全体を見ないと全く分かりません。この辺はまとめ方次第でどうにかなりそうなんですが、どうでしょうか。ある法律や条文に関係のある、すべての法律や条文をWEBのようにリンクさせれば分かりやすいしムダも無いかと思われます。


日本人は従来から仲間外れをつま弾きにする民族性があるとよく言われますが、容疑者を犯罪者扱いする事がその民族性を如実に表している気がします。自分の意見と相手の意見が食い違ったとき、相手の意見を取り入れることもあまりしません。そのせいで裁判も長引いているのではないでしょうか。

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